週刊金融日記 第707号 一流の国際政治学者たちは世界の現状認識についてはだいたい一致していても提言が真逆になる理由:ミアシャイマー vs サックス、他
公開日: 2025年12月03日 X
※この記事は2025年12月01日発行の有料メルマガ『週刊金融日記 第707号』のダイジェストです。
// 週刊金融日記
// 2025年12月1日 第707号
// 一流の国際政治学者たちは世界の現状認識についてはだいたい一致していても提言が真逆になる理由:ミアシャイマー vs サックス
// 対中強硬で日中関係悪化も高市内閣支持率75%
// 服とかファッションにかける金はライフスタイルで変わる話と高級ブランド品の原価について
// AIの進化でブルーカラーの時代は来るのか
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
年末でそろそろ日本に行くところです。香港では上海蟹をたくさん堪能しましたが、冬の日本も美味しいものがたくさんあり楽しみです。ちなみに、第704号でも書いたのですが、上海蟹は英語ではChinese mitten crabで、中国語でも上海蟹とは言わず大閘蟹(ダージャーシエ)です。日本人は勘違いしていますが、じつは上海あんまり関係ないです(笑)。
『週刊金融日記 第704号 香港の老舗中華で大閘蟹を食べてきた』
ちなみに、香港で上海蟹食べるんだったら、第688号で紹介したレストランが1人1万円ぐらいのコースで、リーズナブルでオススメです。予約しなくてもだいたいふらっと行けるんで、今シーズンこのレストランにすでに3回ぐらい行きましたわ。
『週刊金融日記 第688号 Kawaii点心が美味しい広東中華のお店』
週末は、香港在住台湾人の知人宅で上海蟹ホムパをしてきました。台湾の金融機関は香港に支店があり、たくさん台湾人も働いていて、台湾の会社が香港で中国人をたくさん雇っていたりします。中国メインランドはいろいろな民族が暮らしていて、言語もそれぞれかなり違っていますが、中国は公立の学校システムがちゃんとしているため、普通話(プートンホア)という北京語から作られた中国共通語を話します。中国人は地元の言葉と普通話で、だいたいバイリンガルです。台湾の国語も、北京語にとても近いので、台湾人は中国メインランドの民と何の問題もなくコミュニケーションできます。香港は広東語なので、こちらは発音などぜんぜん違うのですが、最近では香港人も学校で普通話を勉強したり、普通話ができる人が多いですね。いい大学を卒業した香港人エリートは、広東語、英語、普通話のトリリンガルですね。
日本にいると、台湾情報は民進党の独立志向のグループからのものに偏っていて、さらに中国による統一を阻止したい米国の意向もありメディアでは偏った情報しか流れていないわけです。しかし、台湾人の大半は現状維持派で、中国政府を刺激する独立への傾倒には警戒しており、そうなったら中国政府が必ず戦争すると言っている独立宣言による正式な国家になることなど(中国の反国家分裂法により法的にも戦争の決意は強固)、ほとんどの人が望んでいません。また、このように、台湾も香港も中国メインランドも、密接にビジネスでつながっているわけで、基本的に西側メディアからの情報に晒されている我々が考えるより、台湾有事が起こる確率はだいぶ低いのかもしれません。
★中国の良い業者から特上の上海蟹を仕入れてきたんで、たいていのレストランで食べるより上海蟹よい上物で、めちゃ美味しいですね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1994746601890541961
高騰を続ける東京など都市部の住宅価格に不満を持つ国民から、こんなに上がっているのは中国人が投資目的で買うからだ!外国人の不動産購入を制限しろ!というような声が上がっていました。そこで、国交省が調査を実施したところ、面白い結果が出てきました。個人で登記されている分の調査ですが、国外に住所があるものの割合は2、3%に過ぎません。さらに、圧倒的に買っているのは中国人ではなく、台湾人でした! 外国人の不動産購入規制を主張している人たちと、反中の人たちはかなり被っており、日本における反中の方々にとっては、台湾人=いいやつ、中国人=悪いやつ、という設定なので、これはなかなか面白い展開になりましたね。
★考えてみたら当たり前だったんですが、東京のタワマン買っている外国人は台湾人でした。東アジアで戦地になる可能性が一番高い、というか高いと思われているのは台湾なんで、そりゃそうですわ。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1993249006869528614
●不動産登記情報を活用した新築マンションの取引の調査結果を公表 三大都市圏及び地方四市の短期売買や国外居住者による取得状況
https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo05_hh_000001_00237.html
不動産って、とにかくめんどくさいんで、わざわざ自分が住んでない外国の個別不動産を純粋な投資目的で買うやつなんてほぼいない、と僕は常々言ってきたんですが、やはりそうですね。台湾有事が起こる確率を高く見積もっている台湾の金持ちは、セカンドハウス的に東京のタワマンは魅力的でしょうね。
『週刊金融日記 第614号 なぜ中国人富裕層は東京のタワマンを現金一括で買うのか』
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-藤沢先生のファッション論考が知りたいです
-西側プロパガンダに染まっていない中国関連の情報収集方法を教えてください
-米国ではAIの進化でホワイトカラーの就職が難しくなる一方でブルーカラービリオネアが増えているそうです
-中国への認知ギャップを活かしたスモールビジネスについてご教示ください
-30歳日系大手ドラッグストア勤務ですが今後のキャリアに悩んでいます
-妊活して2年間妊娠しなかったので検査したら男性不妊が発覚したんですがその後に妻が自然妊娠しました
それでは今週もよろしくお願いします。
1.一流の国際政治学者たちは世界の現状認識についてはだいたい一致していても提言が真逆になる理由:ミアシャイマー vs サックス
日本に溢れる中国情報のほとんどは、データとか事実関係の時点からほぼ空想的で、ある種の大本営的な発表というか、エンタメであって(反中の)視聴者の見たいものを創作するというものになっています。まあ、それはそれで、これほど多くの日本国民が、中国経済は崩壊している!というような情報を欲していること自体はとてもアレではあるし、その世論の背景を分析するのは、とても興味深いものではあるんですが……。
★日本の中国に関する報道は、中国が崩壊してほしい!というかなり多くの日本国民の願いを満足させるために作られているように思います。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1993924406981349637
『週刊金融日記 第702号 日本で異常に高まる反中センチメントをアービトラージする方法と中国ビジネス展望』
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2.今週のマーケット
●対中強硬で日中関係悪化も高市内閣支持率75%、株式市場やビットコインはAIバブルを警戒しつつも持ち直す(金融日記 Weekly 2025/11/21-2025/11/28)
https://www.kinyuunikki.com/market-commentary/20251130-TakaichiAntiChinaBoost.html
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3.ブログではいえないお店
-服とかファッションにかける金はライフスタイルで変わる話と高級ブランド品の原価について
今週号も、ファッションに関するQAコーナーを書いていたら、どんどん論考が長くなっていったので、ここにピンで書くことにしました。
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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-米国ではAIの進化でホワイトカラーの就職が難しくなる一方でブルーカラービリオネアが増えているそうです
いつも楽しく拝読しております。
メルマガ購読者Yです。
さて、米国ではAIの進化でホワイトカラーの就職が難しくなる一方、技能職で成功する「ブルーカラービリオネア」が増えていると報じられています。
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