撃墜されたF-15パイロット救出作戦が「事実上の地上侵攻」に、ホルムズ海峡の支配権は依然イラン(金融日記 Weekly 2026/3/27-2026/4/3)
公開日: 2026年4月3日 X
| TOPIX: | 3645.19, | -0.1% (1w), | +6.4% (YTD) |
| Nikkei225: | 53123.49, | -0.5% (1w), | +5.5% (YTD) |
| S&P500: | 6582.69, | +3.4% (1w), | -3.8% (YTD) |
| USD/JPY: | 159.63, | +0.0% (1w), | +2.1% (YTD) |
| EUR/JPY: | 183.93, | -0.2% (1w), | +0.1% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 111.54, | +11.9% (1w), | +94.3% (YTD) |
先週(3月27日-4月3日)のマーケットは、トランプ大統領の口先介入とTACO(=敗走となるが戦争をやめる)への期待と、悪化するペルシャ湾情勢による反落を繰り返した。米国株(S&P500)は週間で+3.4%と買い戻されたが、年初来では-3.8%と依然マイナス圏。エネルギー危機は深刻で、WTI原油先物は週間で12%上昇し、年初来でほぼ倍の水準(110ドル台)に達した。円安が下支えする日本株だが、海峡封鎖に脆弱な経済構造から、日経平均・TOPIXともに上値は重い。
世界が固唾を呑んで注視したのは、イランに撃墜された米軍F-15戦闘機のパイロット2名の救出作戦である。数百人の特殊部隊を敵地に動員したこの「救出劇」は、奇しくも事実上の最初の米軍によるイラン地上侵攻となった。
作戦成功は、トランプ大統領に「地上侵攻は可能だ」という誤った自信を与えた懸念もある。ヘグセス戦争長官による米陸軍トップの更迭も、本格侵攻への布石との憶測を呼んでいる。戦術的な成功が、次なる戦略的失敗(本格的な泥沼の地上戦)を誘引するリスクを市場は恐れているのだ。
依然として海峡封鎖は続いているが、イランとの外交交渉により数隻の船舶が通過に成功したことは、暗雲立ち込めるペルシャ湾に差し込む「一筋の光明」と言えそうだ。
●ヘグセス米国防長官、陸軍参謀総長に退任命じる
https://www.bbc.com/japanese/articles/c62l8g8ygl1o
●アメリカとイスラエルが始めた対イランの侵略戦争であるが、米軍基地がある同盟国のGCC諸国は大きな被害を受けている。そして、トランプ大統領が戦費を要求され、まさに踏んだり蹴ったりである。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2038818941846614251
●イラン、ホルムズ通航料1バレル1ドルか 「友好国」の旗掲揚を要求
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR02D800S6A400C2000000/
●オマーンとイラン、ホルムズ海峡問題で協議 円滑な通航手段を検討へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0520M0V00C26A4000000/
●米空軍兵士の救出作戦成功、トランプ氏はイラン発電所・橋攻撃を警告
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-04-05/TD05D9T9NJLU00
●敵地で真夜中の救出劇 米軍、数百人の特殊部隊動員
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026040500230
★米軍は撃墜されたF-15戦闘機に乗っていたパイロット2人を救出したと発表した。これでトランプ大統領が地上侵攻に自信を深めれば、戦術的な成功が、次なる戦略的失敗への誘引になるかもしれない。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2040782619189858567
●日本関係船舶、2隻目通過 ホルムズ海峡を商船三井系
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026040400304
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/27-2026/04/03)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/27-2026/04/03)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/27-2026/04/03)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2026/04/03)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2026/03/27-2026/04/03)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/03/27-2026/04/03)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20260404_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
4月6日(月)
休場:英(イースター)、香港(清明節翌日)
4月7日(火)
日2月家計調査
日2月景気動向指数
日30年国債入札
米2月耐久財受注
米2月消費者信用残高
米3年国債入札
休場:香港(復活節月曜日翌日)
4月8日(水)
日2月毎月勤労統計調査
日2月国際収支・貿易収支
日3月景気ウォッチャー調査
FOMC議事録(3/17-18開催分)
米10年国債入札
決算:ABCマート、サイゼリヤ、他
4月9日(木)
日3月都心オフィス空室率
日3月消費動向調査
日3月工作機械受注
日5年国債入札
米2月個人所得・個人消費支出
米10-12月期GDP(確定値)
米30年国債入札
決算:ファーストリテイ、7&I、イオン、他
4月10日(金)
日3月国内企業物価指数
米3月消費者物価指数(CPI)
米4月ミシガン大学消費者態度指数
中国3月消費者物価指数(CPI)
中国3月生産者物価指数(PPI)
決算:良品計画、安川電、ビックカメラ、他
4月11日(土)
4月12日(日)