金融日記


ホルムズ海峡封鎖3週間、アジア経済はガス欠から供給網寸断の危機へ(金融日記 Weekly 2026/3/13-2026/3/20)

公開日: 2026年3月22日 X


TOPIX: 3609.40, -0.5% (1w), +5.3% (YTD)
Nikkei225: 53372.53, -0.8% (1w), +6.0% (YTD)
S&P500: 6506.48, -1.9% (1w), -5.0% (YTD)
USD/JPY: 157.92, -0.8% (1w), +1.0% (YTD)
EUR/JPY: 182.82, +0.3% (1w), -0.5% (YTD)
Oil(WTI Futures): 98.23, -0.5% (1w), +71.1% (YTD)

 先週(3月13日-20日)のマーケットは、出口の見えないホルムズ海峡の暗雲がさらに色濃く漂う展開となった。日米株ともに軟調で、S&P500は年初来マイナス5%に達している。ドル円相場は有事の際のポジション縮小からか一時157円台後半まで円高に戻したが、週末にかけて159円台に戻した。日本経済にとっては原油高と円安の二重苦となる。
 米イスラエルによる「斬首作戦」で最高指導者ハメネイ師らが殺害されてから、早くも3週間が経過した。トランプ大統領やベッセント財務長官は、折に触れて「戦争を長期化させない」「ディールは進んでいる」といった楽観的な口先介入を繰り返すが、事態は一向に改善しない。それどころか、米軍は地上部隊数千人の追加派遣を検討し始めており、紛争の長期化・泥沼化の様相を呈している。イスラエル閣僚からは「この戦争は天恵であり、長引かせるべきだ」といった声が相次いでおり、イスラエルにしてみたら悲願だったアメリカの対イラン開戦を達成させたのだから、あとはどれだけこの戦争を長引かせ、米軍を使ってどれだけイランを叩き潰せるかである。
 9割以上の石油をホルムズ海峡に依存する日本、韓国、台湾にとって、事態はもはや「ガソリン代が高い」という次元を超えている。エネルギー価格は攻撃前から2.4倍に跳ね上がり、物流網の寸断によって種々のサプライチェーンが危機に瀕している。
 19日に開催された日米首脳会談も、期待外れに終わった。高市首相とトランプ大統領は「黄金同盟」をアピールしてみせたが、実態はイラン・原油・関税という日本に課せられた「3つの苦難」を素通りした、中身のないセレモニーに過ぎなかった。トランプ氏は自らが火をつけた中東の後始末を日本にやらせるべく、さらなるホルムズ海峡での護衛などの軍事協力や石油備蓄の放出を迫っている。
 アメリカとイスラエルによる、国際法に明確に反した何の正義もない戦争によって、莫大な経済的苦痛を強いられるアジア諸国という構図である。

●ホルムズ海峡封鎖が覆す中東の「常識」 砂上の繁栄に逆回転の危険
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1254U0S6A310C2000000/

●【分析】米国が始めた戦争で生じた経済的苦痛、頼んでもいない各国が耐える羽目に
https://www.cnn.co.jp/business/35245293.html

●対イラン戦争は「計り知れない天恵」、長引かせ被害拡大するべき イスラエル安全保障内閣メンバー
https://www.afpbb.com/articles/-/3627529

●日米首脳「黄金同盟」の虚実 イラン・原油・関税、3つの苦難素通り
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN19BVY0Z10C26A3000000/

●原油上げ幅、アジア突出 攻撃後価格2.4倍 中東依存高く 調達先の多様化急務
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO95155170S6A320C2MM8000/

●米、中東に追加部隊派遣へ 海兵隊員ら数千人=当局者
https://jp.reuters.com/markets/commodities/RMMY7SPIJFNF3L5QJEMAAF4JT4-2026-03-20/

●トランプ氏、イランでの目標達成に近づくと 米軍は地上部隊派遣を検討か
https://www.bbc.com/japanese/articles/c77ml22zkr3o

●トランプ氏、イランの発電所を「破壊」 48時間内にホルムズ海峡再開しなければ
https://www.cnn.co.jp/usa/35245313.html

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米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/13-2026/03/20)

米個別銘柄の週間パフォーマンス

出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/13-2026/03/20)

香港個別銘柄の週間パフォーマンス

出所: Google Finance, Yahoo!Finance

日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/13-2026/03/20)

日本個別銘柄の週間パフォーマンス

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社

直近1年のドル円とユーロ円の推移

直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資

イールドカーブ (2026/03/20)

イールドカーブ

出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス (2026/03/13-2026/03/20)

主要通貨の週間パフォーマンス

出所: セントラル短資

直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/03/13-2026/03/20)

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]

出所: iShares, Bloomberg.com

今週のマーケット・イベント

3月23日(月)

3月24日(火)
日2月消費者物価指数(CPI)
日2月百貨店売上高
日40年国債入札
米3月製造業購買担当者景気指数(PMI)
米3月リッチモンド連銀製造業指数
米2年国債入札

3月25日(水)
日銀金融政策決定会合の議事要旨(1/22-23開催分)
米2月輸出・輸入物価指数
米10-12月期四半期経常収支
米5年国債入札
セミコンチャイナ(上海、-3/27)
独3月Ifo景況感指数

3月26日(木)
日2月企業向けサービス価格指数
米7年国債入札

3月27日(金)
日配当・優待権利付き最終売買日

3月28日(土)

3月29日(日)
欧州サマータイム開始

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