世紀の空売りのマイケル・バーリ氏がNVIDIAとPalantirの巨額ショート!AIバブルは崩壊するのか(金融日記 Weekly 2025/10/31-2025/11/7)
公開日: 2025年11月9日 X
| TOPIX: | 3298.85, | -1.0% (1w), | +17.7% (YTD) |
| Nikkei225: | 50276.37, | -4.1% (1w), | +26.0% (YTD) |
| S&P500: | 6728.8, | -1.6% (1w), | +14.4% (YTD) |
| USD/JPY: | 153.38, | -0.3% (1w), | -2.3% (YTD) |
| EUR/JPY: | 177.48, | -0.3% (1w), | +8.6% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 59.75, | -2.0% (1w), | -16.7% (YTD) |
筆者はかなり前から、生成AIはバブルであり、年間100兆円というオーダーになる投資額(さらにそれが毎年増えていくとの見通しである)を回収することは不可能であり、ゆえに早晩にAIバブルは崩壊する、と言ってきたのだが、通貨のドル安もありアメリカのAI銘柄はこれまでのところ大きな下落はしていない。中国株や金など、筆者が推奨してきた他のアセットクラスに比べて、マグニフィセント・セブン(M7)に代表されるアメリカのこれらのAI銘柄のパフォーマンスは劣後してはいるのだが。
しかし、先週あたりからマーケットの雰囲気は明らかに変わってきている。世界同時金融危機でサブプライムローンを空売りし巨額の利益を得た『世紀の空売り』で知られるマイケル・バーリ氏が、AIバブルの代表銘柄であるNVIDIAとPalantirのプットオプションを大量に購入したことが報じられた。また、OpenAIのサム・アルトマン氏が巨額の資金調達に際し政府保証を求めているとの発言も、AIバブルの中心であるOpenAIの資金繰りの厳しさを窺わせた。さらに、中国のオープンソースAI「Kimi」がOpenAIやClaudeの最新モデルに匹敵する性能を示しており、巨額投資を続ける米国のクローズドAIが果たして収益化できるのか、いよいよ怪しくなってきている。
AIバブルが弾ければ、M7のP/Eは現在の35倍程度から20倍程度に正常化し、循環取引的に吊り上げられているEPSも2割程度は剥げ落ちるので、株価はふつうに5割から7割は下落することになる。今年のアメリカ経済の成長のほぼすべてがAIデータセンターへの投資から来ており、好調な株価による資産効果でアメリカの消費が押し上げられていることもあり、AIバブル崩壊は金融危機のようなものにはならないと思われているが、経済に与えるインパクトは甚大になりうる。
●世紀の空売りのバーリ氏がAI株への大規模な売りポジションを構築
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/50598
●NY株ハイライト パランティア7%安 根強い割高感、著名投資家の弱気ポジションにも警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL04B970U5A101C2000000/
●英中銀総裁「AIバブルの可能性」、株価調整リスクを指摘
https://jp.reuters.com/markets/japan/S77XA3SSE5NQLE4XOU64N2QD7Y-2025-11-06/
★中国のAIスタートアップが発表したオープンソースのKimiがOpenAIやClaudeの最新モデルに匹敵する性能を示し、巨額投資を続けてきたアメリカのクローズドAIが収益化できるのか怪しくなってきている。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1986619184948912415
★AIバブルが弾ければ、マグニフィセント・セブンの株価は5割から7割はごくふつうに下落すると思われる。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1986425471366799378
『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』マイケル・ルイス
https://amzn.to/4oudovc
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2025/10/31-2025/11/07)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2025/10/31-2025/11/07)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2025/10/31-2025/11/07)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2025/11/07)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2025/10/31-2025/11/07)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2025/10/31-2025/11/07)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20251108_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
11月10日(月)
日銀政策委員会・金融政策決定会合の主な意見(10/29-30開催分)
日9月景気動向指数
気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30、ブラジル、11/10-21)
決算:菱地所、資生堂、日清食、他
11月11日(火)
日10月景気ウォッチャー調査
独11月ZEW景況感指数
決算:ソフトバンクG、ソニー、住友不、他
休場:中国
11月12日(水)
日10月マネーストック
決算:鴻海精密工業、他
11月13日(木)
日10月国内企業物価指数
米10月消費者物価指数(CPI)
米10月財政収支
決算:キオクシア、Tencent、Walt Disney、他
11月14日(金)
日9月第三次産業活動指数
中国10月鉱工業生産
中国10月小売売上高
中国10月固定資産投資
米10月生産者物価指数(PPI)
米10月小売売上高
決算:三菱UFJ、三井住友、みずほ、第一生命、他
11月15日(土)
11月16日(日)