金融日記


週刊金融日記 第700号 中国が独占状態のレアアースと希少金属:アメリカ経済を破滅させることができるカード、他

公開日: 2025年10月18日 X


※この記事は2025年10月13日発行の有料メルマガ『週刊金融日記 第700号』のダイジェストです。

// 週刊金融日記
// 2025年10月13日 第700号
// 中国が独占状態のレアアースと希少金属:アメリカ経済を破滅させることができるカード
// 世界は中国が持つレアアース経済核兵器の存在に気づく|ω・`)
// 香港ラマ島に行ったら円高時代の熱海のような悲哀を感じた
// 6年生の夏に地方で中学受験を始めた家庭のリアル
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末は久々に香港のラマ島に行ってきました。いろいろ思うところがあったのでメルマガに書きましたわ。

★この火力発電所は三菱重工が中心となったプロジェクトらしいです。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1976946735626043589/photo/1

 それで、また、いま世界で歴史が動くようなことが起きております。僕はいろいろ株とかデリバティブとか金とかビットコインとかのポジションもあるし、リアルタイムでこの歴史が動くいくつもの駆け引きを見ていると、くたくたになりますわ。
 ということで、今週はめちゃくちゃ重要なレアアースについて書きました。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-ソーシャルメディアでの攻撃が過激化しており顔出しのインフルエンサーは減っていくかもしれません
-6年生の夏に地方で中学受験を始めた家庭のリアルを共有します
-スマホを紛失して緊急で新たに一台作ったら大変に苦労しました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.中国が独占状態のレアアースと希少金属:アメリカ経済を破滅させることができるカード

 金融市場は基本的にいちばん知能が高い部類の文系エリート(もちろん数学もある程度できる)で動いているので、金曜日に中国のレアアース規制に関する、かなりやべぇニュースが出てきても、すぐには反応しませんでした。
 僕もすっかり忘れていたのですが、ある意味で、経済制裁の核兵器を中国が持っていたわけです。そして、これはサプライチェーンの安全保障の専門家には常識だったのですが、市場関係者もトランプ政権の閣僚たちもあまりよく理解していなかったのかもしれません。これまでは、覇権国アメリカが、一方的に2位の中国を殴り、中国はもちろんやり返しますが、基本的には受動的で大人しく、殴られた分を自制的に殴り返す、というターンがずっと続いてきたわけです。まあ、構図的には、いじめっ子がバンバンと殴っていて、それに耐えていた、と言えないこともありません。
 しかし、今回、はじめて、いじめられてた子が、いきなり持っていためちゃくちゃ殺傷力の高い銃を取り出して見せた、みたいなことになりました。今週は歴史が動くかもしれないこのレアアースとその他の希少ミネラル、そして、それらの現代のハイテク産業における極めて重要な役割について解説します。

★金曜日に中国商務部が発表したレアアースの規制を見て、半導体サプライチェーンに詳しい人たちが、ざわざわし始めました。株式市場はレアアースとかには疎いので、この時点ではまだほぼ無視していました。日本語圏だと、僕が最初に騒ぎ出した人のような気がします。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1976586865814933711

 【そもそもレアアースとは】

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2.今週のマーケット

●世界は中国が持つレアアース経済核兵器の存在に気づく|ω・`)(金融日記 Weekly 2025/10/3-2025/10/10)
https://www.kinyuunikki.com/market-commentary/20251013-ChinaTrumpsTrump-RareEarth.html

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3.ブログではいえないお店

-香港ラマ島に行ったら円高時代の熱海のような悲哀を感じた

 香港がゼロコロナ政策をしていたころ、香港人は海外旅行が検疫とかで困難だったので、みんな香港内のビーチや山で遊んでいたわけで、僕もそのひとりでした。ゼロコロナ政策を経験した人は、香港や台湾やニュージーランドや中国本土だけなので、非常に誤解されているのですが、文字通りに域内のコロナ感染者ゼロを維持するという政策です。いったんゼロになれば、あとは空港などで入ってくるところだけ厳しく検疫したら、中にいれば普段通りの生活ができたので、海外旅行できないこと以外は、世界がコロナで右往左往している間も快適だったわけです。
 その時によく行ったのがラマ島です。香港にはたくさん離島あるのですが、ラマ島は香港のセントラルのフェリー乗り場で、Octopusカードをピッとやって30分ぐらいで行けるので、一番身近な島ですね。ここに家を買って都心に通勤している人もいます。そんなのんびりした暮らしもいいなあ、と思って不動産価格をちょろっと見たら、ぼろっちい家が、ふつうに東京の港区より高かったです。とほほ……。

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-ソーシャルメディアでの攻撃が過激化しており顔出しのインフルエンサーは減っていくかもしれません

ソーシャルメディアで嫉妬や攻撃が過激化し、かつて政治家や芸能人が標的だったものが、今ではインフルエンサーなど一般の人気者にも向かうようになっています。
これからは、顔出しや華やかな生活を見せるよりも、限られた人と信頼関係を築く“コミュニティリーダー”的な存在の方が重要になっていく気もします。
藤沢先生は、こうした時代の変化をどう感じていますか?

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